体調の波に合わせて見つけた、無理のない楽しみ方
体調の波と向き合う中で
体調が優れない時、多くの人が感じるのは、思うように動けないことへのもどかしさや、先の見えない不安かもしれません。私もまた、体調に波がある日々の中で、計画通りに進められないことや、以前はできていたことが難しくなった現実に直面し、落ち込むことが多くありました。
特に辛かったのは、「体調が良い時にまとめて頑張っておこう」と無理をしてしまい、結局後で体調を崩して、何もできなくなるという繰り返しでした。自分を責めたり、「どうして自分だけ」と感じてしまったり。そんな悪循環から抜け出せずにいた時期がありました。
無理のない範囲で見つけたたどり着いた場所
ある時、医師や看護師さんから「無理をしないこと、自分を責めないことが大切ですよ」と繰り返し言われた言葉が、心に深く響きました。「体調が良い時に頑張る」のではなく、「体調が悪いなりに、その時できることを見つける」という考え方に、少しずつ切り替えていく必要性を感じ始めたのです。
最初は、「体調が悪い時にできることなんて何もない」と思っていました。横になっているのが精一杯で、何かを考えることすら億劫でした。でも、本当に小さなことから始めてみました。
例えば、 * 集中力が続かなくても、好きな作家のエッセイを数行だけ読む。 * 体を動かすのが難しくても、お気に入りの音楽を静かに聴く。 * 座れる時は、簡単な手作業(編み物や塗り絵など、中断しやすいもの)を少しだけやってみる。 * 少しでも外出できる時は、家の周りをゆっくり一周するだけでも歩いてみる。
こうした「無理のない範囲でできること」を探し始めたのです。
小さな一歩がくれた光
こうした一つ一つの小さな行動が、私に思わぬ光をくれました。数行のエッセイでも、物語の世界に少しだけ触れることができました。音楽は、辛さを一時的に忘れさせてくれるような安らぎを与えてくれました。手作業は、少しずつでも形になっていく過程に小さな達成感を感じることができました。ゆっくりとした散歩は、外の空気に触れるだけで気分転換になりました。
何よりも大きかったのは、「何もできない」と思っていた自分にも、その時の体調に合わせてできることがある、という発見でした。完璧にこなせなくても良い。中断しても、また気が向いた時に再開すれば良い。そう思えるようになったことで、自分を責める気持ちが少しずつ和らいでいきました。
体調の波は、今も完全に無くなったわけではありません。でも、「波があるのが当たり前」と受け入れ、その時々の自分にできる「小さな楽しみ」を見つけることに意識を向けられるようになりました。
今、そしてこれから
体調が優れない日々の中で、何かを「頑張る」ことはとても難しいです。でも、「楽しむ」ことなら、少しはできるのかもしれません。それは、大げさなことである必要はありません。ほんの短い時間、ほんの少しの労力でできることの中に、心を穏やかに保つためのヒントが隠されているように感じています。
体調の波に合わせて、自分に合った無理のない楽しみ方を見つけること。それは、自分自身を大切にするということなのかもしれません。そして、そうした小さな楽しみの積み重ねが、いつか大きな希望の光へと繋がっていくと信じています。
このサイトには、きっとあなたと同じように、体調と向き合いながら自分なりの「小さな光」を見つけている方々の体験談がたくさんあります。それぞれの経験が、あなたの日常に寄り添う小さなヒントとなることを願っています。